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名誉毀損と業務妨害について [勧誘電話]

えー、過去に私宛に匿名でしつこい勧誘電話をよこしていた不動産投資会社から、ブログの記事を消さないと名誉毀損や業務妨害で訴えるという連絡が来ました。
お金をかけてホームページをリニューアルしているようなので、過去の悪行もこれを機にもみ消しているようです。

匿名に近い略称で悪質な電話勧誘をしてくる企業の正式名称を調べ、私が受けた電話の内容を記事にしています。
つまり略称で行っていた悪質なアポイントメントセールスが、社名を出されてしまったのでそれは業務妨害だということだそうです。

さて、ブログ記事への削除依頼内容があまりに稚拙だったので概要と突っ込みをいれます。
ソネットさん経由の連絡で、どうやらその内容を許可なく引用してはいけないようなので、概要となります。
なお、名誉毀損という言葉を使っていましたが、企業なので信用毀損が該当しますがそもそも信用毀損は「虚偽」の情報を流布することなので、
私の場合は事実なのでこれにはあたらないですよね。記事の信ぴょう性について追及するならまだしも・・・もうめちゃくちゃな主張です。

最初は、検索サイトで会社名を検索すると、このブログがヒットするので会社名を消すようにという依頼でした。
大変不本意ですが、極力関わりたくないので会社名を消しました。

すると、会社名の削除ではなく記事自体の削除をしてください。とのこと。
「弊社名で検索するとこのブログが上位にヒットするので迷惑してます。業務に影響が出ています。
神戸地裁99年6月23日判決のように賠償請求の対象になりまぁす!」という勢いでした。

その判決を見ると、特定の人しか閲覧できない掲示板のハンドルネームに対して、このハンドルネームはこいつだよと個人情報(住所氏名年齢職業等)を掲示板内で公開したもので、
私が公開している内容(企業名とどんな電話をかけてきたか)とは全く毛色が異なるものでした。

迷惑電話をしてきた不動産投資斡旋会社がソネットに対して私の個人情報開示請求をしているようでしたが、この判決見るとソネットさんはそう簡単に開示できなくね?と思うわけです。
墓穴を掘るとはこういうことです。

とはいえ気分が悪いので弁護士に相談してみたところ、たぶん大丈夫だけれどももしソネットが私の情報を開示し、
訴訟を起こされたら裁判で対応しないといけない、もしくは迷惑電話をかけてくる会社に個人情報を知られてしまうリスクもあると言われ、これまた不本意ながら記事は削除しました。
私がお金持ちで暇人なら全面闘争したかったです。

また、ソネットさん自体が内容をユーザに丸投げなので、会員情報を削除依頼者に公開してしまう危険性がありました。
「この内容はソネットのブログ規約に違反しないので削除もしないしユーザ情報も公開しない」と言ってくれればいいのに。
※過去にソネットは会員情報を公開してしまって訴えられているので私の場合ではそう簡単に公開されないだろうということですが。。。

で、どうやらその迷惑電話をかけてきた不動産投資斡旋会社(今は運用管理に移行してますが)は、他のブログや口コミサイトにも訴訟をちらつかせて削除を強要しているようです。

ここで、表現の自由と名誉毀損、営業妨害について私が調べたことをまとめておきます。
まず、迷惑不動産(面倒なのでこう呼びます)が主張する、名誉棄損、営業妨害についてですが、これは個人に対しての場合は事実でも当てはまります。
過去に犯罪を犯した人を街で見かけ皆の前で「あなた、昔犯罪犯した人だよね?!」とか「あいつ犯罪者だよ」などと周囲に言って回ったらこれは名誉毀損になります。
厳密には、その犯罪者が裁判を起こせば名誉毀損で賠償請求の対象になる可能性があるという言い方になります。

私が「〇〇という会社から嫌がらせの電話が来て迷惑だった」とインターネットで公開すると名誉毀損になる可能性があるかもしれませんが、
冒頭に書いた通り法人なので信用毀損、信用毀損はウソの場合なので名誉毀損は可能性は低いです。
なお、実際書いていた内容は、「〇〇と名乗る会社から執拗な勧誘電話が来ていたが、実際は△△という正式会社名で、今は××に社名変更している」というものでした。

それでも名誉が毀損される場合があるわけです。
さて、そんなこと言い出したら、悪い評判は書けないということか?となりますが、名誉毀損には特定条件に当てはまれば罰しないという条件があります。

・事実の公共性
・目的の公益性
・真実性の証明

最初に簡単なところで一番下、その事実が証明できるかどうかという「真実性の証明」があります。
ウソは当然ダメです。証明できるかどうかという点ですが、私は証明できるものがありますので大丈夫ですが、
勧誘電話の証拠ってなかなかないですよね?
でも、インターネット上で数々の同様の書き込みがある場合、判決で前例がありそれは真実性の証明になり得ます。
今はだいぶ消されてしまっていますが、私は念のため他のサイトのその悪徳企業に関する書き込みを印刷して保管してあります。(私を脅してきた業者だけですが)
もし、その迷惑不動産と正面切って戦うとか、訴えられて困っている人には力になれるかもしれませんね。

それなりに量もあり、内容も似たようなものなので、実際にこういう行為(匿名に近い略称でしつこい勧誘電話)をしていたという証明になります。

次に「事実の公共性」
この辺がなんか面倒なんですが、「公共の利害に関する事実」である必要があります。
「一般多数人の利害に関する事実」とも言い換えられ、たぶんそれを知ることにより他の人が助かるかどうかということです。
なお、一般個人に対しての名誉毀損は公共性を認められない場合が多いようですのでご注意を。
私のブログでは、悪質な勧誘電話をしてきた企業名の略称と、実際の会社名を紐づけました。
略称で電話を受けて迷惑している人が、インターネットで検索して私のブログにたどりつけば、実際の会社名を把握することができる。
そうすれば連絡先も把握でき、勧誘電話をやめるよう電話したりメールしたりすることができるので、事実の公共性はあると言えます。
さらに、私のブログの内容を参考にし、その企業に資産を任せようとする人の判断材料になる内容ですので、これまた事実の公共性はあると判断できます。
そもそも悪徳業者は判断材料としてマイナスになる事実だから削除を依頼してきたわけです。この時点で事実の公共性があると言えないでしょうか。

最後に「目的の公益性」
つまり、たぶんですが目的が個人の恨みではないということです。
私が記事を公開していた目的は、略称で勧誘電話をかけてくる企業の正式名称をマッチングさせることです。
マッチングの目的はしつこい勧誘電話をやめてもらうよう企業へ通達するためです。略称では連絡先もわかりませんからね。
他にも勧誘電話で困っている人がいればそれでマッチングできるということです。
公益性があると言えますよね。また前述とかぶりますが、資産を預けるに値する企業かどうかという判断材料にもなります。

この辺は「客観的に判断する必要がある」とのことです。
悪徳業者からの通知には「このブログの内容に公益性がないのは客観的にみても明らかです!」とあったのですが、
何をもって客観的に見たのか聞いてみたいですね。ブログ主(私)以外に全く意味のない内容であることを指摘できれば
客観的な判断と言えますが、その辺全く記載がなく、いきなり「客観的に見ても明らか」と言い出したのでニヤけてしまいました。
たぶん総務の女の子あたりがカナブンに言われてネットで勉強して単語を使っただけでしょうね。。
(注:カナブンというのはごくごく一部の人にしかわからないと思いますので流してください)

ということで、私の場合は名誉毀損だとしても罰則はないということとなりますが、万が一迷惑不動産が破れかぶれになって業務妨害などで訴訟を起こしたら相手しないといけません。
その時間や手間、費用は私にとって何のメリットもないので、相手の要求どおりの対応をしました。
弁護士さんが言うには、もし訴えられて私がちゃんと相手をすると、迷惑不動産は負ける可能性が高い。すると迷惑なアポイントメントセールををしていて、
その事が書かれたネット上の情報を業務妨害と称して消すよう脅していたということが裁判所のお墨付きになるので、そこまではしないでしょうとのこと。
そして負ける可能性が高い訴訟の依頼を受けるまともな弁護士もいないでしょうとのことでした。

今回の言いがかりで、要求通りに記事を削除した理由のもう一つは、「プロバイダによる個人情報の開示」があります。
迷惑不動産は私の個人情報を入手していないので、プロバイダのソネットさん経由で私に記事の削除依頼をしてきました。
実のところは最初訂正依頼だったので言われた通り訂正したら、いつの間にか記事自体の削除に置き換わり、若干ソネットさんへも不満があります。
最初、なんか私が悪いような言い方をしてくるので、なんか迷惑かけちゃったかなと思ってたんですが、
ここで長々と書いた通り、こっちは悪くないし、質問にはまともに答えてくれないしで結構不信感が募り、これって俺の個人情報開示しちゃうんじゃない?と感じました。
まあいきなり開示は無くて、配達証明が来て反論するかどうかとか開示していいかどうかとか聞かれるんだけどね。
※ソネットさんの担当は持ち回りのようで、不信感を募らせる対応をされるかたは二名中一名だけで、もう一人の方は丁寧でしっかりされてました。。と補足。

まとめた内容を書き足したり修正したりしていたらだいぶ長くなりました。
もうちょっと書きたいことがあるんですが、全体のまとまりを見るとこのくらいにしておきます。

この記事をアップしたきっかけは、最近実現しつつある「匿名による誹謗中傷への裁判で個人に賠償責任が発生している」ことです。
訴えた側として高須医院長やプロ野球選手の奥さんなどが有名ですが、それを見て悪徳不動産業者やカナブンとかが「ほらみろ!」とか言い出してるんじゃないかと思ったので反論です。
彼らは本当に「匿名で誹謗中傷している人を探し当てた」わけです。
カナブンの会社は「匿名(略称)での迷惑行為を匿名の私に公開された」のです。
つまり、どちらかというと高須医院長や野球選手の奥さんに訴えられた側に近いのではないでしょうか。

ただ、最近悪質な勧誘電話は少なくなってきました。
私も小銭が貯まる年齢になってきたので、彼らの本性をしらなかったら「老後の年金対策のために投資を」なんて電話がかかってきたら乗っかってしまっていたかもしれません。
家賃保証も微妙な条件つき、売り込んできた営業マンはすぐ退職、事務職員は法律のことも詳しくないし感情的・・・。
都合の悪い相手には言いがかりをつけて脅し文句を言ってくる。

契約までは良い顔してても、その後自社に都合の悪い相手(オーナー)と思われたら手のひら返しですよ。怖いもんです。
みなさん気を付けましょう。

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